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外国人の友達を作るには? 多様性を認める人になるために
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2019年11月16日

元オーストラリア留学生のコンコンタです。

留学生活をしていると日本人留学生の中には外国人の友達を作れる人とそうでない人がいることに気がつきます。

 

私はよくスペイン人やブラジル人の友人とメルボルンの街を散策して遊んでいました。

語学学校で知り合った日本人の友人はいつも日本人とだけ遊んでいてなかなか外国人と仲良くなれていませんでした。

 

外国人と仲良くできる人、できない人を見ているうちにある共通点があることがわかりました。

それが多様性を認めるかどうかです。

この記事では、僕が気がついた多様性を認められる人とそうでない人の特徴から、外国人と友達になるための自分流のコツについて詳しく書いていきます。

 



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多様性の認める人とは

読んで字のごとく

多様性とは文字通り様々な種類の物が混在していることです。

人間には性別であったり趣味、国籍、身長など色々な要素があり、自分と違うものを見ると気持ち悪いと感じたり、自分と同じであるべきだと憤りを感じることがあります。

 

多様性を認める人とは、自分と違う物事を肯定はできなくても尊重することができる人のことです。

 

 

 

簡単なことではない

違いを認めればいいんでしょう?と軽く捉えられがちですが、簡単なことではありません。

 

トイレの手洗い場の水を飲み水として出されたら気味が悪いと感じると思います。

野菜や果物を洗わずに調理している人を見ると止めたくなる気持ちになると思います。

やや極端な例ですが、日本では良くない事と捉えられている事も当たり前の事と考える人もいます。

 

こういった違いのある人たちと一緒に生活し、時には相手の文化に合わせて生きていく必要があります。

上記の例だけであればまだ楽ですが、他にも次々と気味悪く感じる経験をすればいつかうんざりしてしまうかもしれません。

 

 

 

 

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認めにくい「人の違い」

多様性を認めて文化の違う人になろうと思うのであれば、ありふれたすれ違いについて知っておく必要があります。

私の留学の経験から日本人が感じやすい文化の違いについていくつかピックアップしてみました。

 

 

言葉選びの違い

外国の人と話せば言語が違うのは当たり前の話

しかし、同じ言語で話したとしても異なる環境で育った事による表現の違いがすれ違いの原因になる事があります。

 

以前ブラジル人に言われて衝撃的だったのは「日本人は良くof courceって言うけど、アレが少しだけ不愉快なんだ」と言われたことです。

確かに、日本語で会話していると「当然だね」とか「もちろん!」といった表現を使うことは珍しくありません。

それをそのまま英語で話したりするわけですが、ブラジル人の彼からするともちろん!と言われると「あなたは当然それを理解しているべきでしょう?」と言うニュアンスに聞こえたのだそうです。

 

今思えばそのブラジル人の友人は多様性を認められる素敵な人だったと思います。

自国の文化とは違う不愉快な言い回しをされても怒ることは決して無く、優しく気持ちを話してくれました。

 

私たちが不愉快に思いがちな外国人の言い方として良く例に上がるのが「ハァ?」という聞き返し方です。

怒っているのか?!と思っちゃいますが、相手からしたらただ良く聞こえなかったから聞き返しているだけ。

不愉快でも我慢すべきですし、やめてほしいのなら上手に理由を説明してこちらの気持ちを理解してもらえるように努力しましょう。

 

 

 

 

衛生感覚の違い

これはかなり受け入れ難いものです。

何を汚いと感じ、何を清潔と感じるかは人によって大きく異なります。

トイレの手洗い場の水を飲める人もいれば、そこで手を洗っても綺麗になった気がしないと言う人もいます。

 

衛生の根拠なんて細菌の検査をしないとわからないものですから、これまで習慣としてやってきた事が案外逆効果だったりすることもあリます。

他人と意見が食い違っても自分が正しいと押し付けすぎないようにしましょう。

 

 

 

 

時間感覚の違い

これも外国人のみならず日本人の間でもだいぶ意見が食い違う問題

約束の時間の5分前に来る人もいれば毎回15分以上遅れて来る人もいます。

 

外国人との時間感覚のズレはさらに大きいことを認識しておきましょう。

そして日本人は時間に正確という固定観念も捨てましょう。私よりもずっと時間に正確な外国人は何人もいました。

 

これは付き合っていける人、いけない人をハッキリと分けてしまうくらい大きな問題です。

趣味や意見が会う人でも時間感覚が合わないことは多々あります。

相手が遅刻するタイプなら待ってて退屈しない場所を集合場所に選んだり、本を持参して時間を有効活用すると良いでしょう。

喧嘩の元にもなりかねない問題なので、時間感覚の違う人と集合時間を決めるときには互いに不満にならないような工夫ができるといいでしょう。

 

 

 



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外国での多様性感

日本でも外国人は徐々に増えてきていますが、まだまだアメリカやオーストラリアのようなグローバルな国には程遠いです。

外国の方が多様性にはおおらかな風潮があります。

多様性を認める考え方を身に付けたいのなら参考にすると良いでしょう。

 

 

履歴書に写真を貼らない

オーストラリアでは履歴書に写真を貼らないのが一般的でした。

国の法律で企業は履歴書に写真の掲載を求めてはいけないと定められているそうです。

 

雇用は労働者の能力によって決められるべきで、容姿で選別してはならないという思想です。

同様に国籍、性別についても記載を求めてはいけないという決まりもありました。

仕事などで外国人の方に書類の提出などを求める際には、注意する必要があるかもしれません。

 

 

 

 

外見について言及しない

肌の色がデリケートな問題なのは有名ですが、それ以外にも目や顔の形などについて言及するのも良くないことのようです。

友人の日本人が、ヨーロッパ人の女性の容姿を褒めるときに「顔が小さいね」と言ったところあまり良い印象に取られなかったのだとか。

 

要は本人の努力では変えられない部分について言及する事が差別的であるという考え方です。

体つきについて言わない代わりに、服装や、髪型に関してはたくさん褒めてくれたりアドバイスしてくれたりします。

日本でよく言われる顔の大きさ、目が二重だとか鼻が高いとかそう言った発言は外国の方にとって不快な印象になりかもしれないので注意しましょう。

 

 

 

 

国籍について無闇に話題にしない

上記の通り、オーストラリアでは履歴書に国籍を書くことは一般的ではありません。

旅行者に対して「どこからきたの?」と尋ねることはありますが、あまり背景について詳しく話すことはありません。

 

留学中に印象に残ったエピソードとして、ある韓国人の友達がオーストラリア人の友達に対して「俺って韓国人っぽい顔してるだろ?」と聞いたところ、オーストラリア人の友人が大層驚いた顔をして「僕はレイシスト(差別主義者)になりたくない」と言っていました。

そのくらい国籍や顔つきについて言及することは良く無いことのようです。

 

 

 

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外国人の友達を作るために

これらの多様性感を踏まえて、外国人の友達を作るコツを簡潔にまとめてみます。

外国人の国ごとの特徴についてはいくつか記事がありますので、ぜひそちらも読んでみてください。

 

話をしよう

結局はこれに尽きます。

自分にとって奇妙な行動をとっているのを見たらまずはそれについて聞いてみましょう。

何をしているの? あなたの国では普通なの? それは危なく無いの?

色々と聞き方はあると思います。

 

そこからたくさんの会話も生まれますし相互理解に近づく事ができるでしょう。

最初は奇妙に見えた行動も「あれ?案外良いかも」と感じて自分の生活に取り入れるようなこともあるかもしれません。

 

 

 

 

説明をしよう

 

外国人が奇妙な行動を取る というのは相手にとっても同じこと

私たちの行動について色々と質問をしてくれることもあるでしょう。

 

その時、ちゃんと説明できるかどうかというのは異文化交流ではとても大切な能力になります。

「え?これはこういうものなんだよ」という説明はNGです。

多様性を認める上で大切なのは自分の文化を正しく理解し、自分の行動を説明できることです。

 

 

 

自分の文化を理解しよう

多様性のある社会で生きるために必要なのは、相手を理解することだけでなく自分のことを理解してもらうことです。

相手に理解してもらいたいのなら、まずは自分で自分自身の行動を理解していなければいけません。

 

あの時なぜ自分はあんなことをしたのか

あの時なぜ自分は腹を立てたのか

1つ1つ説明してみるような練習をしてみると良いでしょう。

ちゃんと言葉に出して説明できるようになれば、相手の文化について尋ねるときも語彙として役に立ちます。

 

違う文化の人と友達になるのに必要なことは感情的に物事を判断しないことです。

自分を正しく理解し、相手によく質問をし、自分のことをよく説明すればお互いを尊重しあって良い関係を築く事ができるでしょう。