自作グッズ 嘘CDジャケット 入稿データ作成編
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2019年2月3日
デザインの勉強もかねて、趣味で描いたイラストを使った嘘CDジャケットの制作をやってみました。

 

印刷会社さんに入稿するデータ作成するのは初めてだったので、正直言ってかなり苦戦しました。

意外と考えることが多く、デザイン自体が仕上がってから入稿用のデータ微調整にかなり時間を使いました。

 

この記事では私がCDジャケットの入稿データを作成する際に学んだ事を書いています。

自作グッズ作りに興味がある方や、CDを作ってみたい音楽系の方の参考になれば幸いです。

 

この記事はこんな人にオススメです。

 



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制作環境、印刷業者について

使用ソフト

制作に使用したソフトは以下の通りです。

 

印刷を依頼した業者さん

今回はSOUNDPRESSさんに印刷を依頼しました。

10部からジャケット印刷を取り扱っていたのが決め手です。

 

 

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制作費用、完成品の様子

こちらの記事で完成品の様子や、制作費用についてまとめています。

入稿データよりも、仕上がりや費用が気になる方はこちらの記事を読んでみてください。

 

 

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CD制作の用語

売り場で見かけるCDは以下の部品からできています。

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ジャケット

いわゆる表紙のようなものです。

CDケースを正面から見た時に見える紙がジャケットですね。

一般的には歌詞が書かれている冊子型のものが多いでしょうか。

 

私は嘘歌詞を書く元気までは無かったので、1枚ペラの裏表カラー印刷で制作しています。

 

 

 

 

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バックインレイ

CDケースの裏側から見える紙です。

切り取り線のような線が入れられており、そこで折ると背表紙になります。

裏表の1枚ペラで作るのが一般的で、裏側はCDを入れる場所の下の部分です。

 

 

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ディスクレーベル

CD盤面上の印刷の事です。

印刷できる範囲が限定されているので、デザインする際には注意しましょう。

印刷業者さんにもよりますが、CDのキラキラを残すデザインにすることもできます。

 

 

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入稿データフォーマット

基本的に、印刷所のWebサイトからガイド付きのフォーマットを入手することができます。

そこに注意書きや、CDのロゴなどが付属していますのでそれに従えば問題ないでしょう。

 

ジャケット用のデータ

ジャケット用のデータは、一般的な印刷物のデータとそう違いはありません。

一般的には縦横120mmの正方形でデザインします。

 

外側3mmの「塗り足し」部分も色を付けるのを忘れないでください。

印刷された紙を裁断する際、塗り足しをつけておかないと白い髪の色が端に出てしまうことがあります。

 

また、内側3mmは裁断する際に削れてしまう可能性がある部分です。

文字やマークなどの重要な情報は、印刷範囲の内側3mmには入れないようにしましょう。

 

 

 

バックインレイ用のデータ

一般的には150mm×117.5mmでデザインします。

印刷所によって1mm前後の差がある場合もあるようです。

 

基本的には普通の印刷物ですが、背表紙のデザインが少し厄介かもしれません。

曲名の文字の大きさは、最低でも5pt程度にした方が良いでしょう。

私は5ptで制作し、無理なく読めて違和感のない大きさに仕上がりました。

 

 

 

ディスクレーベル用のデータ

今回、私はディスク盤面は自宅のプリンタで印刷したので、データ入稿はしていません。

そのため入稿経験はありませんが、知っている事を書いておきます。

 

CDの一番内側のガイド線が、「ここまでは色を塗れるよ」という線です。

その外側のもう広い円は「この辺りは銀板の色が変わるよ」という線です。

銀色を残すデザインをしている場合は注意しなければいけません。

白塗りのCDに印刷する場合は気にする必要はないでしょう。

 

 

印刷所によっては使用できるカラーがあらかじめ指定されていて、フォーマットのaiに情報が付いていることがあります。

また、色を塗っていない箇所を「白」として扱うか、CD盤面の「銀色」として扱うかを入稿時に指定するケースもあります。

 

 

 

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私の入稿デザイン制作過程

参考になるかわかりませんが、私のデザイン制作過程を書いておきます。

だれか面白がってくれるといいなあ

 

ジャケット制作

過去にオリジナルの名刺を制作した経験があったので、ジャケットはそれほど苦労しませんでした。

過程をざっくりと書いておきます。

 

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①紙にデザインラフを描く

アナログでラフを描きました。

このぐらいの雑さです。

 

 

 

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②ClipStudioでイラストを描く

キャラクターのイラストはイラレで描くのは辛いので、ClipStudioで描いています。

ジャケット制作だけでなく、Web上で公開したかったので、カラーモードはRGBです。

 

 

 

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③ロゴをデザインする

(正直あまり時間がなかったので、ロゴは割と手抜きです)

デザインテーマである、電気、心臓マッサージあたりの簡単なプチイラストを描いて組み合わせています。

 

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④イラレで模様をデザイン

稲妻模様やハートマーク、文字などはイラレでデザインしていきます。

手書きだと線の色や、塗りの色を手軽に変更できないので、単純な模様はイラレで作っていきます。

 

 

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⑤各パーツを配置

最後にそれぞれ作ったパーツを並べて完成です。

サクッと書きましたけど、イラスト描くのが遅いので全体で10時間以上はかかってます・・・

 

 

バックインレイ制作

市販のCDのような作りに見せたかったので、注意書きとバーコードを入れています。

バーコードはバーコードどころさんで作成できるので、連番で雑に作りました。

CDのロゴマークは、印刷所で配布していたりするので利用させてもらいましょう。

 

 

ディスクレーベル制作

これについては、曲データの用意もないし、依頼すると高くなりすぎるので自宅のプリンタで印刷しています。

ディスクレーベル印刷という機能があるプリンタであれば盤面印刷が可能です。

私はCanonのTS8030という機種で印刷しました。

 

このようなディスク印刷用のトレイがありますので白盤面のディスクをはめ込みます。

 

それをプリンタの中に挿入し、プリンタ付属のソフトを使って印刷します。

 

 

しかし、やはり家庭用のプリンタでは印刷所さんの印刷には及ばないようです。

塗田足しの要領で少し多めに印刷範囲を取ってみても、白い部分が残ってしまいました。

何度かやり直してしてみましたが、どうしても若干の印刷ずれが起こってしまいました。

 

とはいえ、よ~く見ないと気にならないのでヨシとします!

 

 

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手間暇かかったけど良い経験になった!

ザクザクっと書いていきましたが、総じて結構な手間がかかりました。

しかし、DTPの練習としてはかなり実践的で、良い経験になったと思います。

 

デザインを勉強中の方、自作グッズ作りが好きな方は是非一度やってみてはどうでしょうか?

同人誌、アクキーに比べてやっている人が少ないので、ユニークな自作グッズになると思いますよ!