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【履歴書サンプル付き】メルボルンで仕事探し① ~お給料と応募書類の話~
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2019年6月26日

元オーストラリア留学生のコンコンタです。

 

メルボルンに1年間ワーキングホリデービザで滞在

学校での勉強は4カ月しか認められていないので、残りはアルバイトをして過ごしました。

 

オーストラリアでのバイト探しは一筋縄ではいきません。

私も2カ月以上費やし、かなり苦労しながらコツをつかんでいきました。

求職予定のある方の参考になればと、役に立ちそうな知識を記事にしてみます。

僕が語学学校の先生に添削をしてもらった上で使っていた履歴書とカバーレターも公開します。ぜひ活用してください。

 

メルボルンで仕事探しをした経験を書きますが、他の地域でも役に立つ情報もあると思います。

 

 



 

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オーストラリアでアルバイト

アルバイトはどんなものが多い?

外国人留学生の70〜80%程度は飲食店でアルバイトをすると語学学校の先生が言っていました。

他の仕事だとビルの掃除、建設、ベビーシッターなどが留学生の間では一般的のようです。

不定期なものであればイベントスタッフ系が高給で人気だと聞きました。

 

僕は日本食レストランのウェイターとして働いていました。

 

 

 

 

入りやすい職種は出身国によっても変わってくる

職種は出身国によっても変わってきます。

僕が現地で知り合った日本人は全員飲食店バイトでした。

南米出身の人はビル掃除のバイトをしていることが多く、女性はベビーシッターをやる人もいました。

 

この違いは差別だとか向き不向きというわけではなく、単純にコミュニティによるものです。

今現在コロンビア人が多い職場では当然コロンビア人が馴染みやすく、スペイン語でコミュニケーションが円滑に進みます。

お店の業績などに関わってくる話なので、マネージャーも馴染みの早い人を雇うわけです。

 

これは仕事探しにおいて結構大切な要素です。

他国のカルチャーが主流になっている職場に日本人である僕たちを雇うというのは、マネージャーから見ればなかなか勇気がいる決断です。

応募する職種が日本人カルチャーでないのなら、苦戦は必至なので覚悟する必要があるでしょう。

 

 

 

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お給料はどのくらい?

とても高い最低賃金

2019年6月25日現在

オーストラリア全土のパートタイム時給の最低賃金は$19.49(約1450円)です。

世界的に見ても非常に賃金が高く、物価の高さを考慮しても高い賃金だと言えます。

 

あくまで最低賃金なので、場所によってはこれ以上の給料が出ることもあります。

特にカフェのバリスタは留学生に人気の職業で、給料の高さも評判

休日のランチタイムはダブルペイ(時給が二倍!)になったりすることもあるようです。

とはいえ、バリスタになるには知識と経験が必要なので、相応なお給料なのでしょう。

 

 

 

 

ブラック企業ももちろんある

そんなに高い最低賃金でマネージャーは大変じゃないの?!と考えたあなたは鋭いです。

実際、最低賃金以下のお給料でアルバイトを雇っているお店は非常に沢山あります。

 

特に外国系(オーストラリアから見た)レストランにこういったブラック企業が多いという噂です。

日本食レストランはもちろんのこと、韓国、インド、イタリア・・・など、国に限りはなく存在するようです。

働き口を探している留学生は数多く、最低賃金以下の給料でも母国の給料と比べれば十分に高いことから低賃金でも十分に労働者が確保できるようです。

友達の日本人留学生は時給$10という金額で働いていました

(ここまで低いのは他に聞いたことがありませんが)

 

こういうこともあり、面接の機会などがあれば賃金について質問するのは必須です。

(そもそも日本と違って賃金の話は最初に行われるべき交渉)

 

不当な賃金などの問題については、語学学校に相談できるケースもあります。

こういったブラック企業の振る舞いは税収に関わるので国も対策を進めているらしく、外国人労働者が語学学校経由で弁護士と相談できるような仕組みが設けられてたりします。

実際に私が通っていた学校では、留学生の労働に関する権利についてセミナーと相談会が催されていました。

 

 

 

 

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正社員として働ける?

とても険しい道

オーストラリアの会社に正社員として入社し、ビジネスビザで長期滞在することは可能です。

そのまま永住権を獲得し、オーストラリアに住み続けることもできます。

しかし、ワーキングホリデービザから正社員になるのはかなり険しい道だと言わざるを得ないでしょう。

 

まず第一に、ワーキングホリデービザで滞在している人が応募できる正社員募集は非常に少ないです。

大抵の会社は永住権を持っている人のみを対象に募集をかけています。

ワーホリビザでは同じ雇用主の元で6ヶ月しか働くことができないという規制があるので、余程優れた能力や実績がない会社側が雇いたいと思うことはありません。

 

日本人は英語ができないというのも圧倒的に不利なポイントです。

なんとか話せるというレベルでは、第二公用語を英語としているインドやフィリピンのような国からきた移民者に負けてしまいます。

「英語なんか話せなくてもなんとかなる」という意見も時々耳にしますが、僕はそう思いません。

レストランのバイトですら、言葉が通じなければどうにもならないのに正社員の仕事はまず無理でしょう。

 

以上が僕が実際にオーストラリアでSEの正社員求職をして敗れた際に感じたことです。

原因は僕のキャリア不足でもあるので、全ての人に当てはまるわけではありません。

運が良ければ「日本語のネイティブスピーカー募集」の求人はあるでしょうし、実際に現地企業に就職した人も沢山います。

オーストラリアで正社員になりたいという希望があるのなら、とりあえず求職をしてみるのが良いでしょう。

大きなリスクはありませんし、とても良い勉強になります。

 

 



 

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まずは書類を用意しよう

履歴書 (resume)の書き方

アルバイト探しにも履歴書は必須です。まずはこれを作るところから始めましょう。

 

オーストラリアでは履歴書のフォーマットというものは存在しません。

WordやGoogle Docなどのソフトで自分で作成して印刷するのが一般的

オーストラリアの履歴書にはこんな特徴があります。

 

オーストラリアは移民の国 ダイバーシティを非常に重視しています。

容姿、性別、出生など職能に関係がないとされる情報は企業側が要求してはならないという決まりがあります。

履歴書を書く際はこれらの項目は記載する必要がないことを知っておきましょう。

(書くことで有利になる場合は書いても良いと思います)

 

 

 

僕が実際に使った履歴書

語学学校の先生から添削を何度も受けつつ作った履歴書です。Google Docsで作成しました。

実際にこの履歴書で面接に進んだことは何度もあるので、信頼できる出来だと思います。

個人情報はマスクしていますが、そこは自分の情報に書き換えて作ってください。

 

 

 

 

 

履歴書のポイント

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始めに目標

出来るだけ簡潔に3行程度で「自分が求めるもの」を熱意的にアピールします。

「つきたいポジション」「やりたい業務」「磨きたいスキル」「自分の長所」などを織り交ぜて書きましょう。

 

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次は自分に関する情報

住所や生年月日はもちろん、希望の勤務時間帯やいつから働けるかといったことを書きます。

上で国籍は不要と書きましたが、日本語ネイティブがアドバンテージになる場合もあると思ったので僕は書いていました。

 

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一番大事な職歴

オーストラリアの求人は日本よりも経験重視

過去に類似の経験があるかどうかを重点的に見られます。

オーストラリアの職歴で無くても、日本で似たような経験があるならとりあえず書いておきましょう。

カフェで働きたいのなら日本の居酒屋バイトの経験もポイントになるかもしれません。

 

際どい話ですが、カルチャーとしては職歴を盛るのは割と一般的のようです。

オーストラリアでの職歴がないと全く相手にされないケースも多いので、留学生の中には嘘の職歴を書く人もいるほど

とはいえ嘘をついて相手に迷惑をかけてもいけませんので、そういうことは自己責任で。

 

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一応学歴も書く

あまり重視されるわけでは無さそうですが、とりあえず最終学歴を書いておきましょう。

語学学校に通っているのなら働きながらの成長が期待されてポイントになるかもしれません。書いておきましょう。

 

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最後にスキル欄

持っている資格や語学学校のクラスのレベルなどを書くといいでしょう。

僕はUpper  Intermediateレベルだったので書きましたが、面接時にいい反応をもらえることが多かったです。

 

 

 

 

カバーレター (cover letter)とは

履歴書とは別に、自分の経歴や長所をPRするために文章を書いたものがカバーレターです。

主に正社員募集の求人に応募する時に必要になります。

 

アルバイトでは基本的には不要ですが、KFC、Domino’s Pizzaなどの大手企業のアルバイトに応募する際には要求されることがあります。

大手企業なら給与面は確実にホワイトですし、ダイバーシティを重視して外国人を積極採用していることもあるので、狙ってみるのも良いでしょう。

 

 

 

 

僕が実際に使ったカバーレター

これもDomino’s pizzaやKFCに応募するときに実際に使ったカバーレターです。

IT企業の正社員採用に応募する際はエンジニアバージョンに書き換えて実際に使っていました。

一応IT企業1社とは面接できましたし、これも講師のレビューが何度も入っているので悪くない出来のはずです。

 

 

 

 

カバーレターのポイント

履歴書のような表形式ではなく、レポートのように文章で書くのが一般的

表形式に比べて文章は英語力に関してボロが出やすいので、語学学校の先生などに必ず添削してもらうようにしましょう。

 

最近の翻訳ソフトや辞書は非常に優秀ですが、丁寧な言葉選びやニュアンスまでは調べられません。

僕も自分の英語力とネットの力を最大限に活用してカバーレターを書き上げましたが、先生に見せたら赤だらけに修正されました。

その後も直しては添削を3回ほど繰り返し、ようやく企業に出せるレベルに。

添削してもらえる相手がいるのなら、絶対に自分の英語力を過信しないようにしてください。

 

先生曰く、頑張って難しい言い回しを正しく書いても面接で英語力は見切られてしまうし、他人の手を借りたことが明らかになるので印象が悪いかもしれないとのこと。

シンプルな英文で自分の伝えたいことを確実に表現することが大切なのだそうです。

日本人らしい謙虚な姿勢は捨てて、ガンガン自分の強みをPRしていくことが重要です。

 

 

 

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書類ができたらいよいよ応募

印刷しよう

オーストラリアのアルバイト探しは、お店に直接履歴書を持っていくのも一般的な方法です。

10枚程度印刷して持っておくとよいでしょう。

大手オフィス用品チェーン店のOfficeworksなら格安でUSBやGoogle Driveから印刷できます。

他にも図書館や語学学校でプリンターが利用できるので活用しましょう。

 

 

 

応募に関しては次の記事で!

書類の準備ができたらいよいよ応募です。

求人の探し方や直接お店に行っての履歴書の渡し方などを別の記事にまとめる予定です。

記事ができたら、是非そちらも読んでみてくださいね。