アマチュアお絵描きマンのコンコンタです。
ビフォーアフター①では学生時代のズブの初心者だった頃の黒歴史イラストを大量にお披露目しました。
この記事では、社会人になってデジタルイラストに挑戦して苦悩した時代を振り返ってみます。
社会人になってからは伸び幅が小さいので、ビフォーアフターというよりはイラスト歴を綴っただけに近いかも
模写からオリジナルイラストへステップアップする壁の厚さにぶち当たった数年間でした。

まず最初に
デジ絵時代のビフォーアフター
ビフォーアフター①の記事と同じように早見表を用意
一番左の2015年の絵は①の記事の2015年のアナログ絵よりも後に描いたものです。
「2015年の絵が前の記事の2015年の絵より下手じゃねえか!!」というツッコミが飛んできそうですね。
しかし、これがデジ絵時代にぶち当たった「パクリイラストとオリジナル構図の壁」なんです。
①の時には人の描いたイラストの模写であったり(上手くかけなくて明らかに違う出来になっているので載せてしまっていますが)、他のイラストの構図をパクった絵だけを描いていたので、ある程度キレイにかけていただけです。
自分のイラストを描き始めてからが本当の地獄だったわけです
ここに載せるイラストについて
①でも書きましたが昔の僕は二次創作を中心に書いていたので、権利を考慮してここに上げるイラストは厳選しています。
オリジナルイラストか二次創作OKな作品に絞って載せていき、ポーズ集模写もあまりにもそのままなものは控えています。

ネットで絵を公開したい
親友と別れて世の中に目を向ける
①で紹介したイラスト友達のT君 またしても失踪します。
これまではT君に見せることを目標に頑張ってきた僕ですが、ここで次なる段階に進む決意をします。
pixivで活躍する絵描きさんたちと同じようにネット上でいろんな人に絵をみてもらうことを目標にしました。
ひたすら基礎を磨く
時は2015年(イラストを始めてから4年)
これまでは友達同士で絵を見せ合ってきただけなので、パクリ絵でも問題はありませんでした。
他の絵描きさんが書いた絵を模写したり、構図丸パクリでキャラクターだけ変えたような絵だけを書いてきたのですがネット上に「自分の作品」として公開するのであればそれはNG
キャラクターは二次創作で良くても、構図は自分でデザインする必要があります。
今後は人体の構造を正しく理解する必要があると思い、ポーズ集を模写してそのあとに見ないで同じポーズを描く練習に取り組みます。

細かいところは放棄している
当時は模写しないと薄くそれっぽく描くのが限界です。

これまで書いてこなかった「絡み」も練習
さらに、構図の勉強も必要なのでキャラクター2人用のポーズ集なんかを購入して練習しました。
こちらはほぼ完全模写です。
模写元の絵はこちらの本です。言うまでもなく元絵は格段に美しい。
こんな感じの絡みポーズの見本や解説が沢山有ったので重宝しました。
パクリイラストからの脱却?
基礎も学んだはずだし、模写も3年近くやってきている!
いざオリジナル構図のイラストを描くぞ!!
・・・と思ったけれど、これが想像を絶するほどに描けない!
今までの練習はなんだったのかと思うくらいグチャグチャな人ならざるものしか描けない
構図とか以前に、モデルがないと棒立ちしている人間のラフすら怪しいレベルで下手くそでした。
これ、絵を描く人にはあるあるなんですかね? 僕だけじゃないといいな。

肩から上を描くので限界

当時の苦悩が感じられる
棒立ちでだけ動かしてるポーズだけ デッサンもかなり歪んでいます
分厚い壁を前に自信を失う
パクリイラストであればそれなりにキレイで可愛い絵が描けていただけに、自作イラストの壁の厚さを前にして完全に自信を失います。
今にして思えば、T君と一緒にやってきたパクリイラスト練習はとても有意義な練習だったと分かります。
でもこの当時の僕はあまりの描けなさ具合に自分のやってきた練習方法が悪かったのではないかと考え始めました。
色々なポーズのや、当時好きだった漫画やアニメを人体の構造を意識しつつ模写して練習します。
その合間合間に思いついた構図でキャラクターを描こうとしますがやはり描けない。
こんなことを1年以上、仕事の合間に続けていました。
当時はボコボコに自信を失っていましが今作品を振り返ってみると、この練習も結構身になっていたようです。
オリジナル構図の落書きも徐々にポージングに工夫が生まれています。
ちょっと時系列前後しますが、下の画像は2016年代に練習したっぽいイラスト

構図や表情に工夫が出てきている?
時々やるポーズ集の模写も、アレンジしつつそれなりに精巧に描けていてキレイになっていました。

アレンジ模写は結構可愛く書けるように
完全模写ではないですが、こちらの本からモデルをお借りしています。

デジタルへ移行する
またしても分厚い壁
ちょっとずつオリジナリティのある絵が描けるようになったことを自覚したのか、前に買って放置気味だった液タブを動かし始めます。
紙だけで練習していてもネット絵描きにはなれないと気がつき、練習をデジタルにシフトし始めたのです。
しかし、ここまでイラストソフトを使ってこなかったことが新たな壁となって立ちふさがります。

線がきれいに引けていない
アナログでは少し形になっていたものの、不慣れなデジタルではこのレベルに。
デジタル界の常識がわからず悶絶
完全なデジタル初心者だったので、簡単な落書きを描こうと思った時に紙のサイズをいくつにしたらいいかわからない。
ペンの太さも何がいいのかわからないし、バケツツールもなんだか思った通りに塗ってくれない。レイヤーの使い方もよくわからない。
画力アップのための練習がしたいのに、画力以外の悩みが多すぎて心が折れかけていました。

デジタル風景模写
線の太さや線画の色を変えればもう少し見れるレベルになるはずですが、当時の僕が知るはずもありません。

オリジナルの練習絵
線のザビザビ具合から当時のメンタルの折れ具合が感じ取れます。
色を塗る余裕なんて到底無かったでしょう

オリジナルポーズに挑戦した様子
線の感じからして、これでもペン入れしている模様
仕事の合間を縫って
毎日30分程度のデジ絵練習 時には操作方法をググるだけで終わってしまう日もありました。
それでも毎日コツコツと書き進め、漫画に挑戦したりもしました。
このコツコツ練習もほんの少しずつ僕に経験値を与えてくれていたようです。
徐々にデジタルのペンの感覚にも慣れて、機能を理解し始めます。
良さげなペン設定にカスタマイズしたり、配布されているペンを試したりして、この時にはアナログイラストに引けを取らない線が引けるようになっています。
この頃は確か2016年後半~2017年初旬ごろでしょうか。

時間かけてお蔵入りした1P漫画
割りと見れるレベルですが、おぞましいほどの時間をかけて描いた記憶があります。
レイヤーごとに色分けするなどの工夫を身に付けているのがわかりますね。
仕事を辞めたとき
海外留学を決意して会社を退職したのがこのあたり
せっかく時間ができたのだから、英語の勉強だけじゃなくてイラストももう一度時間をかけて練習しようと決意しました。
散々デジ絵の一人練習を続けてきましたが、やはり人に見せないとなかなか上達しづらいことを理解し始めたのがこの頃。
会社をやめて人と関わりが薄くなったこともあり、twitterを始めました。
当時はpixivの次いで賑わっているイラストコミュニティでしたしね。
この時にはカラーイラストにも手を出し始めました。

背景付きイラストにも挑戦
これまた凄まじい時間をかけて描いた当時の限界本気イラスト
アナログ時代の色鉛筆経験を生かして塗りも練習するようになりました。

自分でイラストの構図を考え始める
キャラクターは「東方project」からお借りしていますが、構図はオリジナル
粗さはあるものの、書き初めに比べればデジタル絵の上達は明らかです。
twitter仲間と二次創作に没頭する
twitterを始めたのはただ単に人恋しかったからではありません。
この時にはT君と切磋琢磨したあの日々の有意義さを理解していて、またあの時のようなイラスト友達を作りたいと思ったのです。
そんな願いも叶って、イラスト友達ができた僕はこれまでに無いモチベーションでデジタルイラストに没頭します。
練習中ながらも作品の人気にあやかった二次創作でそれなりに絵を「いいね」してもらえたりして、楽しみながら練習を続けられました。
オーストラリア留学をしている約一年間、英語や本業の勉強もしてバイトもこなしつつ、イラストの練習も続けてきました。
やはり人に見てもらうというのが大切なようで、この頃の伸び幅はかなり大きなものでした。
お見せしたいですが、二次創作なのでここには載せられません。
権利を理解してオリジナルへ
twitterで同人活動をしている人に知り合ったり、プロのイラストレーターさんと知り合ったりしているうちに界隈の知識が溜まってきました。
ファンアートをネット上に公開するだけだった僕はこれまであまり著作権について深く考えることがなかったのですが、改めてその重要性を理解しました。
同時に、本業の知識を生かしてブラウザゲームを作っている時、ふとオリジナルキャラのイラストは自分の制作物の装飾に使えることに気がつきます。
(冷静に考えると当たり前すぎるんですが)
今後、ゲームを作りたくなったり、ちょっとしたシナリオを思いついたりした時にオリジナルのイラストがたくさん描き溜まっていればスムーズに取りかかれるだろうなぁと思うわけです。

このサイトのイメージキャラクター達の初期イラスト
これももう1年以上前に描いたもの。当時の本気絵ですが、今見ると色が気に入らない感じがします。
そして今に至る
このサイト内のぎゃらりーに最新のイラストが展示してあります。
今でもまだまだ練習中です。
二次創作なら作品の人気にあやかって見てもらえることもありましたが、オリジナルはそう簡単には人の目を引けません。
それでも、「このブログをたまたま訪れた人が見て行ってくれればなあ」という気持ちで今後も描き続けようと思います。

自分の成長を振り返って
初心者の頃の自分を褒めたい
人に見せられないレベルの絵しか描けなかった初心者時代はただただ苦しかったなと思います。
頑張って何時間も描けて作品を仕上げても、人からバカにされるレベルのものしか出来ません。
子供時代ならそれでよかったものの、僕は結構いい年でしたからひたすら孤独でした。
そんな中でも練習を続けてきたおかげで今楽しく絵を描けています。
昔の自分には本当に感謝しています。
未来の自分に期待が持てる
過去を振り返ってみると、練習した時には順当に上達していることがよくわかります。
つまり、この先も練習すれば順当に上手くなっていくんだろうなと予想できるわけです。
未来の自分がどんな作品を作れるのかちょっと楽しみになってきますね。
イラストの練習をしている他の方にとっても同じことだと思います。
これからイラストを練習しようかなと考えている人にとっても同じことでしょう。
1回1回の練習では全く上達を実感できなかったとしても、ある程度の期間に区切ってみると明らかに成長しています。
なかなか成果が出ず落ち込んでいるあなたも、練習をしていれば未来にはきっと今より素敵なイラストが描けているはずです。
未来の自分にとって今のイラストが黒歴史だと思えることを目指して一緒に練習を頑張っていきましょう。