趣味イラスト描きマンのコンコンタです。
かれこれ7年だか8年ほどイラストを描いている僕ですが、未だ目標には程遠い実力
twitterで流れてくる素敵なイラストに遠く及ばないわけですが、そんな僕でも昔から見たら随分成長しています。
そんなわけで、僕の昔の絵と今の絵を比べてみましょうという記事
正直黒歴史なんですが、イラスト練習中の方の参考になればと

まずはこれを見てほしい
ビフォーアフター早見
一番気になるビフォーアフターがこちら
昔はアナログで今はデジタルだから単純比較はできないかな
それでもだいぶ上手くなっているはず・・・はず・・・
ちなみにこれ、2011年の絵も1年くらい練習してから描いたものです。
本当に描き始めの頃の絵なんてあまりにも酷すぎて描いた先から捨てていたので残っていません。
この記事に載せる過去イラストについて
昔はド下手だったので当然創作なんてできず、大半が模写です。
キャラクターも版権もので、構図もオリジナルでないものが大半なので載せる絵はかなり厳選しています。
キャラクターは二次創作に寛容な「東方project」や本などの資料を参考にした版権なしキャラに絞って載せます。
構図もポーズ集やらを参考にして軽くアレンジしたものが殆どですので、厳密に「僕が描いた」と言える過去イラストは無いことをあらかじめご了承ください。
ポーズ集の模写も、あまりにもそのままなものは載せないようにしています。

僕のイラスト歴 〜ガチ初心者編〜
直方体すら描けない初心者時代
イラストの練習を真面目にやろうと決意したのは大学2年の時 だから19歳の頃
きっかけというのは特にないけれど、その時ちょうど同人文化が爆発的に普及して行った時だからそこでクリエイターに憧れたのかも。
自作ゲームに憧れていてイラストを自給自足できればなぁと思っていたのも理由の一つですね。
昔から絵の下手さがコンプレックスで、いわゆる才能というやつは皆無
まずは立体を描こうとしましたが、なんと直方体すら紙の上に表現することができなかったのです。
(しかもモデルを見ながら描いている)
それでも何とか練習すれば上達するのでは?!と色々と情報サイトなんかを読み漁りながら練習を始めました。
デジタルなら僕だって
アナログでのイラストはズタズタだった僕
でもデジタルならもしかしたら上手く描けるかもしれない!と謎の希望を持ってペンタブを購入!
意気揚々と描き始めましたがやっぱりダメ
アナログで描けないんだからデジタルに変わっても上手く描けるはずがない!
やはり近道なんて無いんだなと悟り、アナログでコツコツと練習を始めました。
当時のパソコンは性能が今ひとつでペンダブを使うのも少し手間がかかったので、デジタル練習は効率が悪かったのです。
今なら道具も比較的安く手に入るので用意できるならデジタル練習の方が良いと思います。

急成長を迎えた切磋琢磨時代
今思えばここが転機
それから1年ほどは地道に練習を続けいましたが、そうすぐには上手くなれず。
何とか物体は模写できるものの人物はぐちゃぐちゃ・・・という程度にはレベルアップしました
しかし、その後に急成長時代を迎えることになったのです!
きっかけは親友との再会。彼とは中学時代のベストフレンドでしたが、大学になってから何かがきっかけで再会したのです。
彼(以降T君)は漫画家志望で、僕と同じように絵を練習していたのでますます意気投合!
定期的に会ってお互いに絵を見せ合うようになりました。
(どんなに下手でも見せ合うという決まり)
今まで目標はあれどモチベーションなく練習を続けてきたので、見せる相手ができたというのが大きかったのかもしれません。
これまでの何倍ものペースでキャラクター模写の練習に励み、T君に少しでも出来の良いイラストを見せようと頑張ったんです。
その時に描いたT君に見せるために描いた最初の渾身のイラストが上で載せた早見表のBeforeなんですね。
下手な絵ですが、直方体すら描けなかったところから上達したと思えば大きな伸び幅です。

T君に見せた最初のイラスト
使う道具も進化していく
最初は僕もT君も余裕がなく、鉛筆で描いた渾身のイラストを持ち寄っていました。
しかし、徐々に進化を迎えて色鉛筆で色をつけるようになりました。

シンプルな色塗りに手を出す

影やハイライトも意識し始める
この時のイラストは苦手な部分を太線でごまかしたり、塗りも単色でシャシャーって感じ
それも枚数を重ねていくごとに、徐々に細い線でのイラストに挑戦し始めたり、塗りにも影やハイライトが入り始めます。

線を補足して表現が細かくなる
線が細くなったことで狂いが目立つようになり、逆に下手になっているようにも見えますが多分上達しています。

徐々にバランスも整い始める
お互い相手を驚かせようとして手間をかけてくるというところが成長のポイントだったんでしょう。
唐突にボールペンでペン入れもするようになり、この辺りからようやくマトモなカラーイラスト感が出てきます。
(それでもまだまだ不細工ですが)

歪みまくりながらもペン入れを覚える

細い線で陰影にも気を使った当時の全力
T君との見せあいっこも2年が経過
この頃になると明らかに画力が向上しているのが分かります
単純イラスト以外にも手を出し始める
T君との切磋琢磨はどんどんエスカレートしていきます。
もはやイラストを描く道具を変えるだけでは相手を驚かせられなくなり、漫画を描いたり色紙イラストを描いてくるようになりました。
この頃にはペン入れも漫画用の付けペンを使うようになっていました。

イラスト交換会2周年記念の色紙
あと、この頃T君との間で流行ったのがNHKで放送してた番組「れんまん!」というもの。
(古い番組なのですでに公式ページは閉鎖している様子)
プロの漫画家同士が白紙にコマを割りながら1コマずつ交代で1つの漫画を描くという企画
これを真似して訳のわからない漫画を20作以上も描いたりしていました 笑
(T君の許可が取れないので画像は載せられません)
こんな風に苦しくも楽しみながらお互いに絵の練習を続けていたのです。
T君との別れ
別にドラマはありません 笑
アーティストタイプのT君はちょっと不思議なところがあり、頻繁に音信不通になります。
この時も唐突に居なくなってしまったのですがいつものこと。
再会した時にアッと驚かせられる画力を身に付けることが、その後の僕のモチベーションになりました。
この時で絵の練習を始めてから3年ほど経過していたでしょうか。
大学を卒業し、社会人になったのです。

社会人になってから
少なくなった時間で練習
大学時代は、学問を頑張っていたとはいえ結構な時間を取ることができました。
しかし、社会人になってからは1日に1時間練習できるかできないかという状況でした。
以前のようにこだわった色塗りやペン入れをして作品を仕上げることはできなくなりましたが、ポーズ集を使ってポーズの模写練習を続けていました。
最初のボーナスで液タブを買う
エンジニア系の仕事なのでイラストだけでなく仕事の勉強も必須
少ない時間で最高の練習効率を出すためには道具を出し惜しんではならない!と奮発して液タブを購入
今でこそ安いモデルも出ているものの、当時はまだ高く20万円ほど出して購入しました・・・
イラスト練習初めに買ったペンタブには馴染めなかった僕ですが、液タブは結構楽しい!
ということでこの辺りからデジタルイラストにも手を出し始めますが作品を作るのはまだまだ先の話
そもそもイラストソフトの使い方を覚えるのがハードル高すぎて、少ない時間ではやる気になれませんでしたしね
結局液タブ購入後もアナログが一番手軽に30分とかの短い時間でも練習できるということで、アナログでポーズ模写の練習を続けていました。
T君との再会
社会人生活にも慣れ始めた頃、突然T君から連絡が来ました。
どうやら彼は彼で漫画家になるための活動をしていたらしく、出版社への持ち込みなどをしていたのだとか。
そんなこんなで久しぶりに会って昔と同じようにイラストの見せ合いっこをすることになりました。
約1年半ぶりの再会ですから、なんとか大幅な成長を見せつけてやりたい!と渾身のイラストを描くことにしました。
その当時の持てる技術の全てを結集して描いたイラストがこちら
最初のビフォーアフターの画像にも出したイラストですね。今見ても結構綺麗にかけたと思います。
(ただし表情などは漫画をパクリレベルで参考にし、デザインもいろんなイラストから組み合わせて描いたような物なので自作とは言い難いのですが)

1年半ぶりにT君に見せつけた渾身のイラスト

色紙もレベルアップ
※左のキャラはモロ版権なのでアウト

ここまでの成長の秘訣
この段階でもまだまだだと自負していますがそれでも初期から見れば大きく成長しているのは事実でしょう。
成長するのに何が一番効いたのかを振り返ってみます。
緩やかでも続ける
最初のうちは作品の出来栄えが悲惨すぎて、最後まで書ききっても酷いものばかりが出来上がります。
僕も初期の頃は描いている間は地獄で、描き上がったら出来上がったゴミを見て泣いていました。
今思えばよく練習を続けられたなと感心します。
大人になってからイラストを始めると、目標と実力のギャップに絶望してモチベーションが上がりません。
それはもう仕方がないので、なけなしのモチベーションを振り絞ってちょっとずつ練習するしかないと思います。
緩やかでも続けてさえいれば、いずれ作品の出来映えが付いてきて楽しめるようになってくるでしょう。
T君に見せられるレベルの最初のイラストが描けたのは、この孤独な我慢のおかげだったと思います。
見せたい相手を作る
見せたい相手が居るというのが最大のモチベーションになります。
大衆を喜ばせるような作品は無理でも、身内ネタなんかを駆使すれば一人の親友を喜ばせることはできるかもしれません。
それを繰り返して相手を驚かせるための作品作りを続ける事が大きな練習になるようです。
僕の知人のハイレベルな絵描きさん達も、皆なんらかのコミュニティに属しています。
僕にとってはT君の存在が成長には欠かせませんでした。
とはいえ、待っていてもそんな友人が勝手にできることはありません。
SNSや現実世界での繋がりを駆使して、そんな友人関係を作る努力が必要なんだと思います。
描いた作品は残す
T君と僕が書いてきたイラストはお互いに補完してあり、定期的に過去作を見返していました。
そのたびお互いに「上手くなったねぇ~」と励ましあい、モチベーションを高めあっていました。
練習を続けていても上達を実感する機会はほとんどありません。
自分の努力の結果を確認するために過去の作品は黒歴史であっても残しておくことをオススメします。

続きはデジタル期編で
デジタル世界は甘くない
ここで記事にした歴史は2015年頃 つまり4年前くらいまで。
この後再びT君との疎遠になった僕は、ボーナスで買った液タブを駆使してデジタルイラストに挑戦します。
その壁は思いのほか厚く、たくさん苦労したのでそんな苦悩を私のビフォーアフター②編に書き綴りました。
黒歴史多めで恥ずかしいですが、ぜひそちらも読んでみてください。