お遊びクリエイターコンコンタです。
印刷物デザインの一環として、オリジナルの名刺を作ってみました。
デザイン~入稿までの工程とかかった費用をご紹介
印刷会社はADPRINTさんに依頼させていただきました。

ラフデザインを考える
キーワードを羅列
デザインはまずイメージから!
見た目のカッコ良さ以上に、見せる相手に与える印象を重視したいのでコンセプトから考えます。
今回は「コンコンポートの管理人」としての名刺を作るので、キーワードはこんな感じ
- 表は大人っぽく真面目に
- 裏は遊びを入れて興味を持たせる
- ブログのデザインとの一貫性
- ブログテーマの「旅、行動」
こんな感じのリストを実際にメモ用紙に書きました。
アナログで何パターンか考えてみる
アナログの方がイメージをササっと具現化できるので、ラフはいつもアナログで描く。
時間があるのなら、あえて没を出すように何パターンか考えるのが僕なりのポリシー
1パターン目でいいラフが出来ても、そこからなんとか頭をひねってもう1パターンは描きます。
なんとなく描けたらその中から良い物を選ぶなり、いいとこ取りをするなどしてデザインを決定する。

キーワードと一緒にラフを描く
最終的にだいぶ変わりますが、一番上の2つを表、裏として使いました

Illustratorで部品をつくる
アナログラフを取り込む
決定したアナログデザインをパソコンに取り込みます。
スマホの「Camscanner」というアプリがアナログ絵の取り込みに優秀すぎるので、これをつかってDropBox経由などでPCに輸送します。
ペンツールでトレース
Illustratorに画像を取り込み、ペンツールでラフをトレースしていきます。
いきなり名刺用のデータを作るのではなく、部品単位でトレース
今回はコンコンタ(狐)、ポンポンコ(狸)、びっくりマーク(尻尾)に分けて作っていきます。

アナログラフを部品ごとにトレースする

こんな感じにシルエットにして使います
表面に入れる葉のイラストはブログで使っているものを流用します。
部品単位でファイルを作っておくとこんな風にササっと流用できたりして時短になるのでお勧め

入稿データを作る
名刺の入稿データフォーマット
一般的な名刺の大きさは縦91×横55mmです。
ADPRINTさんに限らず大概の印刷所では入稿用のフォーマットが配布されているので、それを使えば間違いなし
トンボの内側あるガイドが仕上がり線
この線に合わせてカットされて名刺が出来上がります。
その内側2~3mmほどに位置にある線は「この線までは切られてしまう可能性がある」という線です。
用紙のカットのずれによって切れる可能性があるのでこの線の外側には文字などの重要な情報を入れてはいけません。
その他、印刷物の制作にはCMYKカラーで制作する、文字はアウトライン化するといった決まりごとがあります。
印刷所のHPなどに記載されているので、必ずチェックしましょう!
【例】ADPRINTさん 入稿前にチェック
文言を整える
表面に入れる文字を作っていきます。
内側のガイドの外に出ないように情報を配置していく

ブログのURLやtwitterを内側ガイド内に記載する
本名で作るので、名前の部分は消しています。
作った部品を並べる
ラフで描いたレイアウトに従って作った部品を並べる。
手元に実物の名刺(他人の者でも可)があれば、それと見比べてどんな風に見えるかを想像しながら作業すると良いかも
表と裏をそれぞれ作成したら完成!

表裏をフォーマットに従って作成
データを再確認して入稿
パッと見で完成していても油断することなかれ
ここから、入稿までのチェックにはもう少し時間をかけるべき
上にも書いたように、印刷所のデータチェックシートと見比べて作業漏れがないかを確認します。
時々、グループ化やクリッピングマスクを作成したときにレイヤーの順番が入れ替わって見え方が変わってしまっていたりするので、よく確認しましょう。
大丈夫そうならいよいよ注文!
用紙と配達日を選んで、フォームから入稿用のaiデータを送信します。

ちなみに、かかった費用は以下
用紙| マットコート220kg(ラミネート有)
価格| 1260円
送料| 500円
---------------
合計| 1760円

仕上がり!
出荷は予定通り
注文から2営業日での発送と書かれており、予定通りに出荷してもらえました。
発送のタイミングでメールをもらえるので安心
ついに完成
そしてついに届いたマイ名刺!
丈夫なプラスチックケースに入れてあったのがとても嬉しい!配送時のダメージも心配ないし、このまま長い間保管できる!

丈夫なケースに入っていました
気になる仕上がりがこちら!

表面!

裏面がこちら
最終的にラフとはだいぶ違うな・・・
今回はマットコート紙220㎏(ラミネート有)という種類の紙にしました。
サラサラした触り心地で強度もあり、会社の名刺よりも良質な感じで大満足 (笑)
価格も手ごろなのでおススメです。

伝われ、この良質さ

アマチュアでもとりあえず持っておきたい
渡す機会は意外とある?!
仕事以外で名刺なんか何に使うねん?!と思うかもしれないけど、工夫次第で割と使える。
友達に渡しても結構ウケるし、自分で眺めるだけでも割といい気分
同人誌即売会などのイベントに行く人なら、とりあえず作っておくのがおススメです。
一般参加でも、ブースの人や知り合った人から名刺をもらえることもあり、お返しに渡せるものがあると話が弾みます!
刷ってみてわかることもある
印刷物の制作なんて、デザイン会社勤めでなければなかなかやる機会は無い。
名刺は恐らく個人で作る印刷物の中で一番手軽なもので、送料を含めても2000円は基本的に超えない。
一度やったことがあるかどうかというのはとても大事なので、デザインは好きだけど印刷まではやったことが無いという人が居たら、ぜひ一度やってみてください。
紙質や、色ごとのインクの乗り方などは印刷してみないと分かりません。
多少のお金は授業料だと思って、試しに1枚作ってみましょう!