結論から言うと?!

ホームステイが良いものになるかどうかは、運によるところが大きいです。
良いケースでは何カ月も滞在を延長し、本物の家族のようにパーティをしたり、お出かけをしたりして楽しい生活を送れます。
しかし、少数ながら悪いケースでは喧嘩をしたり、トラブルが発生するケースもあるようです・・・。
私もオーストラリアに留学した際は、最初の1カ月はホームステイをしておりました。
その経験や、留学先で会った友人たちから聞いた話を書いていきたいと思います。
この記事は以下のような人にオススメです。
- これから海外留学に行こうと考えている方
- ホームステイの雰囲気を知りたい方
- ホームステイを予定しており、生活を良い物にしたいと考えている方

ホームステイは運次第?!
ホームステイ先の選ばれ方は手配するエージェントにもよりますが、基本的にはランダムです。
禁煙の家がいい、ペットが居ない家がいいなどの希望は、伝えれば考慮してもらえます。
家族構成、自分のほかにも学生を受け入れているか、学校への通学時間はどのくらいかなどはホームステイ先によって違います。
当然、ホストの人柄も全く異なりますので、ホームステイ生活が充実したものになるかどうかは運によるところが大きいです。
ハズレのケース
良くないホームステイ先について、私の友達の例を交えて書いていきます。
まず、食事が極端に質素であることがあります。
夕ご飯にマックのハンバーガー3つだとか、インスタントヌードルが出てくる場合もあります。
私の友達(女性)は朝昼晩と毎食作り置きのラザニアを出されて激太りしてしまったそうです・・・。
また、3食つきの契約だったとしても、朝ごはんは自分でサンドイッチを用意しないといけなかったりする場合もあります。
不満であればエージェントに相談することもできますが、あまりやりたくはありませんよね。
次に、決まり事がやたらと多く、ルールが厳しい場合があります。
オーストラリアの場合、水道料金が高いようで、「シャワーは6分まで」といったルールは定番でした。
他にも、暖房や冷房を使わせてもらえない、洗濯機や電子レンジなどの家具を使いたい時に使わせてもらえないということもあるようです。
ホストが高齢の方の場合、寝るのがとても早く、門限などのルールが設けられることもあります。
例えば、夜7時が門限だったりすると、夜に友達とバーに行ったり、イベントに参加したりすることができなかったりします。
他にも、夜に電話をすることを制限される場合もあります。
時差がある留学先では、夜に家族に電話したいこともあるので結構不便です。
私の友人は、3カ月のホームステイを予定していましたが、最初の1カ月でシェアハウスを探して引っ越しをしていました。
3か月分先払いだったので、かなりの損をしたことになりますが、それでも出たいと思うほど不満があったようです・・・。
ネガティブなことをたくさん書きましたが、これはあくまで運の悪いケースです。
良いホームステイ先もたくさんありますので、早とちりしないでくださいね!
アタリのケース
次は、アタリのケースです。
これも私の友人の例を交えて書いていきます!

私の友達(24歳女性)のケース
私の友人(女性)は、オーストラリア人の3人家族の家にホームステイしていました。
家族仲はとてもよく、毎日おいしい食事をみんなで一緒に取っていたそうです。
ルールも特に設けられていなく、夜遅くに帰っても「今日はどこ行ってたの?彼氏できた??」なんて聞いてくるくらい気さくな奥さんだったとか。
週末には庭でバーベキューをしたり、ご近所さんを混ぜたパーティに参加させてもらい、友達もたくさんできたと言っていました。
車で観光に連れて行ってもらったり、英語を教えてもらったりととにかく充実していた様子でした。
また、その家族の娘さんととても仲良くなり、学校終わりにはよく一緒に出掛けていました。
シェアハウスに住む経験もしたかったため、2カ月で家を出たそうですが、引っ越した後も娘さんと一緒に遊んでいました。
ホストとこれだけ良い関係を築けていると、英会話のチャンスも非常に多く、会話力はかなりついたと言っていました。

別の友達(20歳女性)のケース
この友達がホームステイしていた先のホストは、60歳くらいの女性一人だったそうです。
しかし、他にも2人の学生が滞在しており、家はかなり賑やかで楽しかったと言っていました。
他の学生はコロンビア人、イタリア人だったそうで、毎日いろんな国籍の人と話ができて良い勉強になったようです。
この友達は、当初は1カ月を予定していたものの、居心地がよかったようで6カ月間の留学をすべてホームステイで過ごしていました。
日本に帰ってからもFacebookを通してホストマザーや、一緒に住んでいた学生と頻繁にやり取りをしているようです。
ホームステイ以外では絶対に味わえない素敵な経験ですよね。
このように、一生の思い出になるような時間を過ごせるケースもあるようです。

私のホームステイの経験
上に描いたのは私の友達から聞いた話です。
ここでは、実際に私が経験したホームステイについて書いていきます。
私は1年間オーストラリアのメルボルンに留学する予定で、最初の1カ月間のみホームステイを計画していました。
ホストは60代の女性一人。私とホストマザーの2人だけの生活でした。
家では気を使うポイントがいろいろありました
家のルールという明確なものは特にありませんでした。
しかし、いろいろと気を使わなくてはいけないことが多かったです。
シャワーを浴びる時間は特に決められていませんでした。
しかし、初日にシャワーを浴びた後、「もっと早く済ませるようにしてほしい」と言われてしまいました。
私は男ですし、それほど長い時間浴びる方ではなかったので少し驚きました。

ホストマザーはとても早い時間に寝る人でした。
夜8時くらいには寝室に入ってしまうので、それ以降の時間には物音を立てないように気を付けなくてはなりませんでした。
夜に電話はもちろんできませんし、8時以降はシャワーも浴びにくいので、実質的に7時が門限でした。
加えて、ホストマザーは聴覚が過敏な人らしく、物音にはより一層気を使う必要がありました。
ドアの開閉音どころか、トイレを流す音や、ドアノブを捻る音すら「うるさいから気を付けてほしい」と言われてしまいました。
マザーは体が弱く、私よりも早く寝て遅く起きる生活をしている人だったので朝夜ともにかなり気を遣う毎日でした。
トラブル・・・というほどでもないけれど
ある日、私は夜12時くらいに目が覚めて、トイレに行きました。
いつも通り、物音は極力立てないように抜き足差し足でトイレに行きました。
用が済んで寝室に戻ろうとすると、部屋の前にはご立腹のマザーが立っており、怒鳴られてしまいました。
「こんな時間に何してるの?! 眠れないじゃないの!!!!」
といった感じでした。
こればかりは生理現象ですし、控えようがありません。
物音も立てないように気を使ったのですから、私にはこれ以上どうしようもありません。
ですので、キチンと話をする必要があると考え、その夜はちょっとした喧嘩のようになってしまいました。
(私も日々の気遣いの多い生活で少しいらだっており、冷静さを欠いていた部分があります・・・。)
その日からは、前ほど物音についてとやかく言われることは無くなりました。
私はハズレのケース・・・?
私のホームステイはハズレのケースだったのでしょうか。
私が思うに、アタリではなかったとは思いますがハズレであったとも思えません。
なぜなら、私にも原因があると思うからです。
留学先で色んなホームステイ経験者と話して思ったのですが、これには向き不向きがあると感じました。
そして、私は間違いなくホームステイに不向きな人間だったと思います。

どんな人が向いている?
こんな人はホームステイに向いていない・・・
私はホームステイをしたとき、既に25歳でした。
とっくの昔に1人暮らしをしており、その生活に慣れきっていました。
その上、自立心の強い性格をしており、他人に面倒を見られるというのはどうも好きになれません。
小さいころから、早く仕事をして親元を離れて暮らしたいなんて考えていたほどです。
実際、ホームステイを初めて1週間足らずで「一人暮らしに戻りたいなぁ」なんて考えてしまいました。
極力ホストマザーと会話するように努めてはいましたが、やはり独り好き特有の何かがにじみ出ていたのでしょう。
マザーは私との生活に違和感を感じていたのかもしれません。

独立心が強い自由人にとっては、窮屈な暮らしになるかも・・・
一人暮らしで自由を満喫してきた人にとっては、ホームステイはかなり窮屈かもしれません。
上に書いたように、家によっては決まり事もありますから。
一人の時間がたくさん欲しい!という人も、ホームステイには向いていないかもしれません。
部屋に籠って何かをしているというのは、ホストマザーにとって少々不気味な印象なようです。
留学先でいろいろな日本人留学生と話をしましたが、25歳以上の親元を離れて暮らしていた人たちはホームステイに不満を持っていることが多かったです。
皆口々に一人暮らしに戻りたいといったようなことを言っていました。
実際に、計画よりも早くホームステイ先を出て、シェアハウス暮らしに移った人もいます。
まとめると、以下のような人たちはホームステイには向いていないかもしれません。
- 一人暮らし生活が長く、その生活が気に入っていた人
- 誰かと暮らすことが窮屈に感じる人
- 独立心が強く、自分のことは自分でやらないと気が済まない人
こんな人はホームステイに向いている!
留学先では、ホームステイに満足している日本人学生ともたくさん会いました。
その人たちには、私とは違う特徴があったように思います。

ホストファミリーは家族です!
ホームステイ先で良い関係を作れている人たちは、家族仲が良い人が多かったと思います。
日本でも家族と一緒に暮らしている人だったり、頻繁に実家に帰っている人だったり、親密な共同生活に慣れている人たちでした。
年齢的にも若く、20歳前後の大学生の人たちが多かったです。
性格的には、「人と常に一緒にいるのが好き」という人たちが向いているようです。
ホストファミリーと一緒に家事をしたり、どこかへ出かけたりとたくさんの時間を共有していたようです。
人懐っこい性格の人の方が、ホスト側からみても、面倒見甲斐があるのでしょう。
まとめると、以下の様な人たちがホームステイに向いているようです。
- 実家で両親と一緒に生活している人
- 一人で過ごすより、誰かと一緒に過ごしていたいという人
- 人懐っこい性格の人

結局どうすればいいの?
いずれにしても、良い経験になる!
アタリハズレがあることや、人によって向き不向きがあることについて書きました。
この記事を読んだ方は、「ハズレを引いたらどうしよう・・・」だとか、「自分は不向きかもしれない・・・」と考えてしまうかもしれません。
しかし、いずれにしても外国人の年配の方と一緒に生活できるというのは、滅多に出来ない経験です。
ホストファミリーをやっているような家庭は、普通より裕福な家庭が多く、そういった方の家に住めるのも素敵な経験です。
それに、留学の最初の方では戸惑うことがたくさんあります。
「銀行口座を作りたいけど、どこの銀行がいいの?」
「シェアハウスを探したいけど、治安のいい地域はどこ?」
「髪を切りたいけど、いい美容院はどこ?」
ホストファミリーは、こんな質問を投げかけるのには最高の相手です。
あなたの心強いサポーターになってくれます。

ハズレを引いても対策はある。アタリを引けば人生の思い出に!
ルールの厳しいホストに当たってしまっても、エージェントに不満点を相談すれば改善できることも多いです。
実際、私もエージェントに「ホストマザーが音に対して過剰に敏感で生活が窮屈すぎる」と相談したところ、かなり親身に話を聞いてくれました。
ホストファミリーにも責任がありますし、そんなに悪い関係のまま生活したいとは相手も思っていません。
ハズレを引いてもそうそう悲惨なことにはなりません。
逆に、アタリを引ければ、一生の思い出になるような経験ができるでしょう。
海外の家族と毎日楽しく暮らした日々は、周りの人に自慢できる素晴らしい体験です。
不安が一杯な留学生活に心強いサポーターが付くことになりますし、勉強効果も間違いなく上がります。
短い期間で申し込もう!
具体的な戦略としては、まずは短い期間で申し込むのが良いと思います。
留学エージェントによっては、3カ月など長めの期間でもホームステイを申し込めるようですが、まずは1カ月だけ申し込むことをお勧めします。
3カ月など、長い期間で申し込んだ場合でも、料金が全額先払いの可能性があります。
契約によっては、「期間は残っているけどやっぱり引っ越したい・・・」と思ったときに返金を受けられない可能性があります。
これは、ちょっとリスキーです。

まずは短い期間で申し込み、気に入ったら延長できるか相談する!
1週間も一緒に暮らせば、ホストファミリーがどんな人たちかある程度わかってきます。
もっと長く一緒に暮らしたい!と思えるような人たちなら、早めにエージェントやホストに相談すれば、期間を延長できる場合があります。
エージェントが延長を認めなくても、ホストファミリーに直接相談すれば、シェアハウスのように部屋を借りる形で住ませてもらえる場合もあります。
ホスト側からみても、頻繁に同居人が入れ替わるのは落ち着きませんから、長く住んでもらえた方がうれしいのです。
そうなると、エージェントを通さない分安くなるかもしれないので、おいしいですよね。
最初から自分で済む場所を探すは大変
初めて行く国で住まいを探すのは、言うまでもなく大変です。
最初の住まい探しはエージェントに任せた方が確実だし、楽でしょう。
ホストファミリーから家探しのヒントを得られることもありますし、防犯の観点からみてもホームステイの方が安心できます。
結論として、少々値は張りますが払える余裕があるのであれば、ホームステイはお勧めできます。
運に左右される部分はありますが、いずれにしても良い経験になるでしょう。
せっかく勇気をだして新天地に飛び込むのです。
新しい形の人間関係に挑戦してみるのも良いと思いませんか?