元オーストラリア留学生のコンコンタです。
メルボルンに1年間滞在し、日本食レストランでアルバイトをしていました。
留学中のアルバイト探しでの理想は、やはり現地の企業でバイトすること。
ネイティブスピーカーに囲まれて働けば英語も上達しますし、カルチャーにも直に触れることができます。
しかし、現実はそう甘くはありませんので、妥協点として出てくるのが日本食レストラン
この記事では、日本食レストランでのアルバイトで英語の学習として効果があるのか、メリットは何なのかについて解説していきます。

日本食レストランで英語は伸びるのか
結論から言って伸びる
恐らく多くの人が一番気にするのがこれ
日本食レストランで英語力が伸ばせるのかどうかという話
結論から言って僕は十分に伸ばせました。
日本食レストランと言っても、お客さんの多くは英語圏の人
血縁や趣味などから日本に関心を持っている人が多く来店しますが、言語は英語の方が多いです。
レストランでの注文の言い回しや料理に関する英語は一通り覚えることができるでしょう。
勉強になりそうな職場を選ぼう
日本食レストランと一言で言っても、お店ごとに環境は千差万別
あまりにも日本チックなバイト先を選んでしまうと英語のトレーニング量としては物足りません。
日本食レストランのスタッフはアジア人が多いです。
韓国人、台湾人など言語が違う人と一緒に働ける環境ならばトレーニング量は十分確保できるでしょう。
ネイティブスピーカーとの会話にこだわらず、とにかく英語を使った会話さえできれば英語の上達は期待できます。
日本食レストランで働くのなら、日本人が少なめの場所を選びましょう。

現地レストランで働くのが理想だけど
軽く見られがちな日本食レストランだが
留学先で日本食レストランで働いていたと言うとちょっと軽く見られがちです。
これから留学へ行く人の中には「日本食レストランでは働かない!」と固く決意している人もいるでしょう。
ですが、現地のレストランで働くには非常に多くの困難があります。
具体的に紹介していきましょう。
仕事を見つけるのが超大変
まず第一の壁がこれ。現地の職場は現地人を優先的に採用します。
日本のバイト先だって、外国人よりも日本人を多く採用しますからイメージが沸くでしょう。
英語が話せない日本人を雇うメリットは基本的にありません。
よほど人が足りていないか、オーナーが日本人大好きと言ったような特殊な状況でないかぎり雇ってはもらえないでしょう。
要は、運が良くないとためなのです。
この辺りの仕事探しの苦労はこちらの記事に詳しく書きましたので、ご覧ください。
カルチャーが違えば覚えることも多い
仕事が見つかってからも大変です。
現地人がたくさんいるコミュニティでは文化が全く違います。
何が失礼にあたるのか、何をしたら喜ばれるのかわからない状態からスタートします。
友達同士の付き合いであればそれも刺激的な経験なのでしょうが、仕事となればそうも言っていられません。
大忙しのレストランの中でちょっとした文化のすれ違いがあればトラブルにもなりかねません。
マネージャーから見ても、お金を払って雇っているのですから馴染むのに時間がかかっては困ります。
そもそも仕事って大変
日本でアルバイトや仕事をしたことがある方は、その経験を思い出してみてください。
日本人しかいない職場でもそれなりに余裕なく働き、苦労してきたはずです。
外国であるとか以前に仕事っていうのは大変です。
それにプラスで文化の違いや言葉の壁がのしかかってくるのでかなりの負担になるの間違いありません。
事実、僕と一緒に日本食レストランで働いていた韓国人がかなり苦労しているのを見ました。
料理の名前や食材の名前を一から覚え、初めて使う食器の洗い方なども頑張って勉強していましたがなかなか身に付かず、マネージャーからたくさん注意されていました。
もちろん、この厳しい環境こそが現地レストランで働くメリットです。
これを乗り越えた暁にはワンランク上の自分になれることは間違い無いので、やはり第一志望は現地レストランであるべきでしょう。

日本食レストランで働くメリット
妥協点としては十分にアリ
最初のうちは現地レストランの職場を探していたものの、上手くいかずに日本食レストランの仕事を始める人は多いです。
僕もそうでした。
とはいえ、妥協せざるを得なくなったとしてもそれほど悲観することはなかったなと思います。
日本食レストランで働いていて良かったと思えたところについて以下で書いていきます。
簡単に見つけられる
オーストラリアのメルボルンでは日本食レストランのアルバイトを見つけるのは非常に簡単でした。
もちろん何箇所も応募し、勤務場所や給料が希望に沿うような場所を見つけるのに一定の苦労はしました。
それでも、現地レストランに50件以上応募して見つからなかったことに比べればずっと楽でした。
日本食レストランは日本人スタッフを求めていることが多いので、人種の壁は最初からクリアしています。
マネージャー側も日本人の扱いに慣れているので、事務的な手続きもスムーズに進みます。
簡単に職場が見つけられる分、自分の為になりそうな職場を慎重に選ぶと良いでしょう。
英語を話す機会は十分にある
現地レストランで働くと、日本人であることは不利な点です。
ところが、日本食レストランであれば日本人であることが大きな強みになります。
現地の人が来店した時、メニューについて質問をしてくることが多々あります。
日本人ならその受け答えの知識は十分にあるはずですし、そこから色々と会話を膨らませることもできるでしょう。
日本好きな常連さんと仲良くなって、たくさんお喋りをすることもできるかもしれません。
日本のバイト経験が流用できる
日本食レストランは日本の居酒屋に似た形態をとっているお店が多いです。
日本製の調理器具を使っているお店も多いので、日本の居酒屋でバイトをした経験があればかなり馴染みやすいでしょう。
将来飲食店で働きたい!という人でも無い限り、バイトの仕事を覚えるのは留学の目的とはちょっと違うはず
いち早く英語の勉強に集中することができるようになるので、仕事のことで悩みが少ないのは学習面でも良いことです。
緊急の時は日本語が使えるかも
アルバイトとはいえ責任を伴う立派な仕事です。
時には一つのミスでたくさんの人に迷惑をかけてしまうようなことにもなりかねません。
ヤバイ!と感じた時には誰かに相談するのが一番です。
そんな時には英語の練習なんて言っていられませんから、母国語でサクッと相談できると非常に楽です。
マネージャーが日本人の職場であれば、いざという時に日本語で偉い人と会話できるから保険が効いていてとても気持ちが楽です。
省エネな分他の活動ができる
上で挙げたように日本食レストランで働くのは色々な面で省エネルギーです。
せっかくの留学ですから、仕事以外にも学校に通ったり友達と観光したりと色々な経験がしたいはず。
アルバイトで辛い思いをしなければ、その分他の活動にそのエネルギーを注ぐことができます。
現地レストランで採用が勝ち取れなかったとしても、それで英語が伸び悩んでしまうかどうかはその後の行動次第です。
日本食レストランで働いていた仲間にはネイティブ並みの英語力を身につけていた日本人留学生もいました。
どんな職場で働くにせよ、考え方ひとつで得られる成果は大きく変わってきます。
望み通りの仕事が見つかったにせよ、妥協したにせよ、その環境で出来る限りの努力をすれば良い結果が訪れるでしょう。